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  第29回『千葉上肢を語る会』ご報告!  
   
 
特別講演:「橈骨遠位端骨折治療における問題点について」
講師:新潟手の外科研究所病院 所長 坪川直人先生
座長:六角智之先生

手の外科で著名な整形外科医である坪川先生にご講演して頂いた。現在のガイドラインの傾向から、「手」の治療の32年間の変遷をふまえてお話して頂いた。今回は「橈骨遠位端治療における問題点」をテーマに、過去に経験した不良症例とその要因、そうならない為の注意点、後療法についてのご講演であった。誤ったギプスの巻き方が多く、それらはCRPSや変形治癒による神経麻痺を発症させる可能性があり、ギプスを正しく巻くことが重要性をお話頂いた。ギプス固定後に転位のある症例もいるため、疼痛がある際の再評価する必要性も合わせて説明頂いた。変形治癒後の骨切りについても説明があった。現在はプレート固定が主流であるが、設置位置や初期固定の不良により腱断裂や偽関節、感染といった術後合併症が生じてしまうことがあるため、より安全なロッキングプレートを目指す必要があるとの内容であった。プレートの掌側、背側の種類による特徴、近位型、遠位型の使い分けなどをご講演して頂いた。術後の対応は症例により変える必要があり、ロッキングプレート後でも動作時痛が強い症例に対しては、外固定により良肢位を作ることでCRPS発症を予防に努めるとのお話をして頂いた。内科疾患等の既往にも十分な配慮が必要であり、骨粗鬆症では橈骨掌側骨皮質の脆弱性があることから転位が大きくなる可能性があり、また、抗凝固剤を内服する症例では、手術時の投薬休止により脳梗塞の発症リスクが高まるとのお話をして頂いた。現在、高齢者の手術件数も増えており、リスク管理がより重要であるとお話してい頂いた。長年に渡り、数多くの症例を診られた経験と科学的根拠を含め、橈骨遠位端骨折治療の見解についてとても分かりやすく非常に興味深い講演であった。

文章担当:松戸整形外科病院理学療法士 中嶋良介先生


 
     
     
   
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