野球肘

投球肘障害とも呼ばれ、「投げすぎ」が原因でおこる肘関節の障害です。主に小学校高学年から中学生の野球選手、つまり成長期の野球少年たちを中心に診療しています。「投げすぎ」に加えて、「肘関節に負担の大きい投球フォーム」が原因となっている場合が多く、このような場合は、投球量の調節に加えて、投球フォームの改善が大切です。どんなによい治療をしても、原因が解除されない限り再発を防ぎきることはできません。実際の治療としては、投球の休止と復帰時の投球フォームの指導を行いますが、投球の休止では改善が難しい場合は、関節鏡手術を行います。
内側型の野球肘 内側型野球肘の関節造影後MRI
撮影方法を工夫すると多くの場合、内側に骨片(矢印)がみられるます。 造影剤が内側から異常に漏れでており、尺側側副靭帯の全層断裂と診断しました。
外側型の野球肘 外側型野球肘(離断性骨軟骨炎)の関節鏡所見
外側に骨片の分離を疑う所見がみられます。しかし実際に分離しているかどうかは、まだ分かりません。 完全に骨軟骨片は分離しており、鏡視下に摘出しました。このようなケースでは骨軟骨欠損が残るため将来の関節障害(変形性肘関節症)は避けられませんが、とりあえず痛みはすみやかに改善し、手術後1ヶ月以内には全力投球が可能となります。
肘関節鏡手術を行っているところ。
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